ちんとんはどんな人に向いている?
ちんとんを買ってくださる方は、実にさまざまです。
工房にいると、想像していなかった使い方をしてくださっている話を聞くことがあって、つくっている側としてもうれしくなります。
ここでは、実際にちんとんがどのような方々に使っていただいているかを書いてみます。
楽器を弾いたことがない方
意外に思われるかもしれませんが、ちんとんを買ってくださる方の多くは楽器未経験です。
ピアノやギターのように教室に通って基礎から……というのがどうもハードルになっていて、楽器自体に興味はあるのに手が出なかった、という方。ちんとんは、弦を弾けば音が出ます。正しい持ち方もフォームも、最初は気にしなくていい。まず音を出して、その響きを楽しんでもらえたらと思っています。
楽譜が読めないことを気にされる方も多いですが、三味線の楽譜は数字で書かれている(文化譜)ので、五線譜が読めなくても大丈夫です。
和文化が好きな方
着物、茶道、書道、和食器——日本の文化に惹かれている方の中に、音の文化として三味線に興味がある方がいます。ただ、三味線は本格的すぎて手が出ない。お稽古事として始めるには時間もお金もかかる。
ちんとんは、そこまでの覚悟がなくても和の音に触れられる楽器です。暮らしの中に和の要素を取り入れている方にとっては、部屋に飾れるデザインも含めて、しっくりくるようです。
海外の方、または海外の方に何かを贈りたい方
ちんとんは海外の方にも人気があります。日本を訪れた方が日本らしいお土産をと買っていかれるケースもありますし、海外に住んでいるご友人やご家族への贈り物として選ばれることも多いです。
楽器の知識がなくても弾けること、コンパクトで持ち帰りやすいこと、赤富士や波のデザインが日本を感じさせること。この3つが決め手になっているようです。
子どものいるご家庭
ちんとんは軽くて小さいので、子どもの手にもなじみます。ユポ紙は破れませんし、ナイロン弦は切れにくい。元気に扱っても壊れにくい楽器です。
「子どもに日本の楽器を触らせたかった」「親子で一緒にできることを探していた」という声をいただきます。弦を弾くと音が出る、押さえる場所で音が変わる、そういったシンプルな体験が、子どもにとっては新鮮なようです。
夏休みの自由研究のテーマにしたというお子様もよくいらっしゃいます。弦の長さと音の高さの関係を調べたり、三味線の歴史を調べるきっかけにしたり。
三味線経験者、または三味線に興味がある方
三味線をやっている方が自宅での気軽な練習用にと買ってくださることがあります。三味線は音が大きいので自宅で弾きにくい、皮の管理が面倒、持ち運びが大変——そういう場面でちんとんを使っているそうです。
まだ三味線を持っていない方にとっては、「まずちんとんで三味線の基礎に触れてみて、もっとやりたくなったら三味線に進む」というステップとしても使えます。奏法が共通しているので、ちんとんで覚えたことは無駄になりません。
楽しみ方は自由
ここに書いた以外にも、私たちが想像していなかった楽しみ方をされている方はたくさんいます。ちんとんに正しい使い方はありません。弾いても、飾っても、贈っても。
自分の好きな使い方をして、ぜひちんとんのある暮らしをお楽しみください。
ちんとんはこちらから購入できます。